岸田総理を襲った木村隆二が、実は自民党の支持者だったという情報が流れてきている。これを受けて、今回の騒動が自民党のヤラセだという説も持ち上がっている。一体どういうことなのか。
現在明らかになっている情報を整理して、検証していきたい。
木村隆二は自民党の支持者だったのか?
木村隆二についての情報が徐々に明らかになってきている。
最も驚くべきは、木村隆二が自民党の支持者だった可能性があるということだ。
昨年の9月に開かれた、地元の市議会議員の市政報告会に参加し、色々と質問をしていたということが自民党の調べで分かった。
24歳の若者が、地元の市議会議員の市政報告会に参加するというのがレアケースだ。明らかに政治に対して強い興味があったことは間違いない。
さまざまな質問をしていたようだが、この時点では明確に自民党の支持者だったかどうかはわからない。
特にこれを報じた記事の中では「川西市議の議員報酬はいくらですか?」という質問をしたと紹介されている。これを持って熱心な自民党信者と言えるのか、甚だ疑問である。
自民党支持者だったと報じたいメディア側の意図も感じさえする。
しかし、これが本当だとすると、やはり次のような説が持ち上がってくる。
木村隆二は自民党のヤラセ?
これは過去に山上徹也が引き起こした事件でも上がった説だが、木村隆二の事件についても自民党のヤラセ説が持ち上がっている。どういうことか。
選挙のタイミングで、自民党内の大物が襲われることで、同情票を狙うというものだ。
選挙は、組織票と浮動票で動く。組織票は企業や社団法人など、何らか政治に関わる団体が、その団体のトップの意向で票を動かすことができる場合に、まとまった票を取れるものだ。
基本的に組織票をどれくらい確保できるかが、選挙戦の要となる。
しかし、それでは決着がつかない選挙区も存在する。
そんな時には、どれだけ浮動票、つまり「まだどこに投票するかを決めていない人たち」を取り込めるかが重要になってくる。
この浮動票は、雰囲気や風潮、候補者の人気などにより投票先を決める場合がほとんどだ。
今回のように、総理大臣が狙われれば「卑劣なテロに負けずに、一致団結して戦おう!」というよう強い雰囲気を作り出すことができる。
岸田総理の求心力に不安がある現状、ヤラセかどうかにかかわらず、今回の事件が選挙の追い風になることは間違い無いだろう。
とはいえ自民党のヤラセの可能性は低い
自民党のヤラセ疑惑は、こうした事件があるたびに持ち上がる説だ。
しかし、その可能性は限りなく低いだろう。
ヤラセだとすれば、このヤラセは貫き通さねばならない。ヤラセを貫き通すためには、どうしても関係者が増えすぎるのだ。
警察、公安、与党、地元警察、マスコミ、加害者周辺の人間関係。これらを一気通貫で、口裏を合わせることは至難の業だ。
特に、ヤラセだとすれば加害者を仕立て上げなければならない。確かに今回、木村隆二は自民党系議員の市政報告会に参加していたものの、それだけでこれほどの「大役」を担えるほどにはなるまい。
ヤラセなどというしょうもない説を信じるのはやめて、真実が明らかになることを待ちたい。
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