ショッキングなニュースが飛び込んできた。岸田総理が和歌山で応援演説を行っている際、爆発物が投げ込まれた。幸い、爆発は大きなものではなく、爆発音とともに煙が上がる程度のものだった。
岸田総理にも周囲の人間にも大きなケガはなく、容疑者はその場で取り押さえられた。
犯人の名前は木村隆二。昨年、安倍元総理が凶弾に倒れたばかりだが、犯人は統一教会への恨みからの犯行だと語った。
今回の木村隆二の犯行動機も、政治的な信条によるものなのか、注目が集まっている。
今回の記事では、現在判明している木村隆二の犯行動機についてまとめていきたい。
木村隆二の動機は?政治的信条によるものなのか?
木村隆二は逮捕されてから「弁護士が来てから話します」と黙秘を貫いているという。つまり、正式な動機は判明していない。
だが、これまでSNSなどで拡散されている内容からいくつかの可能性が考えられる。
中学の時から反安倍だった?
木村隆二について今最もSNSで拡散されている情報が「中学の時から反安倍で『安倍政治を許さない』というプラカードを持って学校に来た」という情報だ。
この元ネタとなるツイートの主は、現在アカウントに鍵をかけている。その後、自称中学や高校の同級生が、ツイートをして情報提供をしている。
少なくとも、紹介した最初のツイートはデマと見るべきだろう。
>>ツイートの検証記事はこちら
というのも「攻撃的で無能なのになんでも悪い結果は誰かのせいで何もしないのに結果だけ欲しがるやつ」という同級生に対する評価が違和感満載だからだ。
仮にいい印象がない人間でも「おとなしくて友達が少なかった」など、一般的な表現に止まるはずだ。
この表現は、そもそも反安倍の左翼たちを批判する言葉「アベガー」の特徴を、保守派の人たちが批判するときに使う表現だからだ。
そのため、このツイートの主は間違いなく犯人を「アベガー」の人たちに押し付けたい、保守派の人間の軽率なデマ情報だと言えるだろう。
目立ちたいだけの愉快犯?
木村隆二は24歳の無職だという。24歳で無職ということは、基本的にはまだまだ働けるはずなのに働いていない、なんらかのドロップアウトを経験した人間だ。将来に希望を持てずに生きているのだろう。
そんな人間が、昨年、安倍元総理を襲った山上徹也を見たときに何を考えるだろうか?
山上徹也は人の命を奪う行為を行なったのにも関わらず、一部の熱狂的な反安倍派から英雄のように祭り上げられている現実がある。
そんな様子を見た、24歳の失うものが何もない「無敵の人間」が、模倣事件を起こす可能性は極めて高い。
今回は使われた爆弾は、強い殺傷能力を持つものではなかったようだ。ある意味、命を奪うほどの覚悟もなく、時の総理を襲うことで、反政府派閥から祭り上げられて、人生の一発逆転を狙うということもありうるだろう。
筆者としてはこの可能性が一番高いと考える。
自民党の同情票集めのためのヤラセ説
安倍総理の際も、このような説が飛び出してきた。あの時は、人の命まで奪うヤラセなどあり得ないと一刀両断された説だったが、今回はわからない。
使用した武器は強い爆弾ではなく、警察官の一人が左腕を負傷しただけだ。
逮捕された後の木村隆二が黙秘を貫き「弁護士が来てから話します」と答えているのも非常に気になる。
本当に目立ちたいだけの24歳無職であるとすれば、そのような法律的知識もないだろう。
「弁護士が来てから話します」という、ある意味プロの回答ができているのだ。だとすれば誰かの入れ知恵がもともとあったということが考えられる。
プロの入れ知恵があるとすれば、当然政治の関係者になるのだが、仮に現政府の敵対勢力によるものだとしたら、これは本当に大問題になる。
その敵対勢力が完全に国民の信用を失うからだ。
山上徹也の時は、山上の統一教会による私怨が犯行の動機だった。それだけでも統一教会は大バッシングを受けた。
これが直接的に犯行に関わる団体がいたとしたら、その団体は社会的に影響力を完全に失うだろう。そんな危険はおかせない。
ただ、これが自民党のヤラセだったとしたらどうだろう。そう、自由にこの問題の火消しができるのだ。被害者も加害者もグルであれば、この事件は時間がたてば有耶無耶にできる。
とはいえ、木村隆二は二発目の爆弾に着火しようとしていたという報道もある。
また、どのみち小西洋之の炎上などで、立憲民主党は自ら自滅する方向にある。
>>小西洋之の辞職の可能性について検証した記事
自民党のヤラセ説も可能性は薄いだろう。
まとめ:愉快犯説が濃厚か
これらをまとめると、安倍元総理の事件をみた、24歳の将来に希望が持てない無職の若者が、自作の爆発物を作って人さわぎ起こしてやろうと画策したのが今回の事件なのではないかと推測する。
いずれにせよ、真相が明らかになるまで、警察の取調べを待ちたい。
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